コラム

決算早期化の実例

以前、決算早期化の現状と決算早期化のメリットについて書かせていただきました。

 

今回は、その中で決算締めを早期化策の一例を紹介します。

ここで一点注意として、決算早期化は会社規模はもちろん、業種、連結子会社数などに応じて実現工数が大きく異なります。そのため、以下に記載していることが全ての会社にとってあてはまるわけではなく、また適切ではないこともありますので、その点ご理解いただければと思います。

 

 

 

決算締め作業にはどんな作業があるのか。

 

現金預金締め、請求書計上、売上計上、原価計算、固定資産登録、減価償却費計上、見積項目の検討(貸倒引当金、その他引当金、減損など)、経過勘定処理など様々な作業があります。

 

連結財務諸表作成会社である場合には、上記に加えて、連結パッケージの集計、連結精算表の作成、連結キャッシュフローの作成など、さらに作業が上乗せされることになります。

 

もちろん全て処理しなければならないのですが、決算締め作業を効率的に実施するためには作業毎にプロセス(作業フロー)を明確にし、作業の何処に無駄もしくは非効率な部分があるのかを洗い出すところからスタートします。

 

決算締めを効率化させよう。

まずは、決算締め作業のタスクリストを作成し、実際の作業内容をヒアリングし、不効率作業の見える化をしましょう。

 

そして不効率作業の代替策を考えましょう。

 

例えば、以下を実施し効率化している会社様も存在します。

・小口現金を廃止し、立替経費精算で対応することで、現金管理を簡略化する。

・請求書の費用計上(起票)を手作業ではなく、取り込み形式に変える。

・金額的に僅少なものについては、現金主義での計上を行う。

これだけでも結構効率的になるかもしれません。

 

 

会社毎に置かれている環境が異なりますので、一概に当てはまるものではないですが、

ちょっとしたことで効率的になり、経理部担当者も経営陣もHAPPYになれる可能性はあります。

 

自分の会社で不効率部分がないか今一度洗い出してみるのもアリかと思います。

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蝦名大輔
IPO支援業務、上場会社に対する各種アドバイザリー業務(決算支援、M&A支援等)を中心に展開しております。